jica: September 2004 Archives

海賊版ショップ

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勉強のために、海賊版CDの専門店を見学してきた。

この系統の店で置いているのは、大きく分けて映画のDVD、ソフトウェア、ゲーム、音楽CDなどである。いずれももれなく「海賊版」で、CDのラベルやケースには胡散臭い印刷が施してある。

おもしろいなぁと感じたのが、値段の付け方だ。ソフトウェアに関して言えば、正規に購入する場合は、それぞれのソフトごとに値段が設定されているが、フィリピンでは、CD一枚につき○○ペソという形をとっているのである。私が行った店では、CD一枚が200ペソで売られていた(1ペソ=約2円)。

つまり、一枚に収まるWindowsXPは200ペソ、しかしOfficeはBookshelfなどの重要度の低い(と私は思う)CDがセットになっていて400ペソで売られているのだ。もっと驚いたことに、容量が少ないソフトウェアはまとめて一つのCDに収められて、これまた200ペソで売られているのである。つまりは、単純にCDの枚数で値段を決めているみたい。ソフトウェアの価値や希少性なんてものは、全く無視のようである。

フィリピン人の同僚に聞いたところ、Windows製品は、ちゃんと?アクティベーションを殺してあるので、普通に使えるとのこと。また、その他のソフトウェアでも、KEYGENなどのシリアル自動生成プログラムがセットになっていて、シリアルも偽造し放題なのだそうだ。

日本ではアングラに行われているやり取りが、フィリピンでは燦燦と照りつける太陽の下、あからさまに行われている。これも文化の違い、と一言で片付けられる問題ではない。

気晴らしワーク

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毎週木曜日は、他の大学で働くことになった。

私と同じ州には、私を含めて5人の協力隊員がいるのだが、私以外はみんな畜産隊員である。彼らのうち一人がある大学の乳牛の研究所で勤務しているのだが、そこのシステム開発のお手伝いをすることになったのだ。(これこそ本当の”ボランティア”)

といっても、システム自体は私の前任者の方が構築済みで、私の仕事は細々としたシステム変更への対応やバグつぶし、ネットワーク化の対応などである。家畜の世界(ここでは特に牛の乳量アップの為のプロジェクトを手がけている)には、全く知識のない人間なので、まずは業務理解に時間がかかりそうだ。そして、SE隊員が居るところには必ずといってよいほど現れる、「このパソコン直して!」と言ってくるおばちゃん、やはりここにも居ました。。。話によると、ウィルスに感染して動かなくなったとのこと。「昨日パターンファイルアップデートしたばっかりなのよ!」と必死な様子。早速調べてみると、Nortonが購読期限切れになっている。この状態でアップデート出来たはずがない。何かを勘違いして、アップデートを出来た気になっていたのだろう。→多いんです、こういうおばちゃん。。。

毎週一回他の職場で他の人たちと触れ合えるのは、自分にとってもよい息抜きになる。しかも、DSLのネットが使い放題だし、クーラー利いてるしで、かなりよい環境である。週に2日くらい来てもいいかなぁ・・・なんて思ってしまうが、本業を忘れてはなりません!

断水

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昨日から2日連続で断水が続いている。外はこんなに雨なのに・・・。

普段当たり前に使える水が出ないと、こんなに困るものなのかと感じた一日だった。

朝起きて、
トイレに行く → 流せない
コーヒーを飲む → 飲めない
顔を洗う → 洗えない
歯磨きをする → 磨けない

昼休みに帰ってきて、
洗濯をする → できない
トイレに行く → 流せない&溜まってくる

夕方になり、
米を炊く → 炊けない
風呂に入る → 入れない
トイレに行く → 流せない&エラいことになってくる。。。

という、出来ない尽くしである。

しかし、これだけの行為をするために、毎日何時間もかけて水を汲みに行く人々がいるのも事実である。フィリピンでも実際に、ルソン島の北部で毎日2時間かけて水を汲みに行かなければならないという村がある。

ちょうど今、日本のNGOと協力隊員の有志で、その村に水を引くための活動が行われている。具体的には、一番近くの川からその村まで水道管を通すというもので、全て手作業による工事だ。数キロにも及ぶ水道管の貫通作業は途方もない労力を要すると思われるが、村民が毎日2時間を他の労働に充てることができるようになれば、幾分かは生活が楽になるのだろう。

結局うちの断水は、近所の子供がいたずらして、水道の元栓を締めていただけだった。だが、一時的にせよ「水のない生活」を味わえたのは、自分的に非常に有意義だったように思う。

美少女コンテスト

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先日、学内で美少女コンテストが開催された。

このイベントは、「タガログ語の祭典」とかいうお祭りの一環で行われたのだ。学校の先生たちを審査員とし、立ち振る舞いやスピーチなどの総合得点で、ミス大学が選出される。フィリピン人と日本人の「美女」に対する感覚は違うのかなぁーと思っていたが、やっぱり同じだった。美形に対する価値観は万国共通なのですね。

自分のところ(IT学科)の学生をひいきするわけではないが、うちの子が一番かわいかったのに、優勝はホテル観光学科の生徒だった。。。なぜだか悔しい。もう既に、無意識に自分がIT学科の一員になっちゃってます。

初会議

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これからの2年間の活動を左右する会議を開いてもらった。

派遣されてから昨日までは、「しばらく学校の様子や現状を観察させて欲しい」ということで、具体的な活動は始めていなかった。その間に、気がついたことなどをまとめていたのだ。

今日の会議は、この2週間で色々考えながら作成した私の個人的な活動プランと、そもそもの配属先のアサインメントとの内容とのすり合わせをし、今後の2年間の私の活動スケジュールを決めようという目的のものである。

結果から言えば、かなりバトルってしまった。この大学にJICAのボランティアがSEとして派遣されるのは私で2代目であり、大学側は良くも悪くもボランティアの扱いになれている。時折、ボランティアを無報酬の労働力と位置付けてあごで使おうとする姿勢も見受けられたので、それらに対する抗議と、私たちの活動目的についての説明をメインに行った。

会議の後半は、私の具体的な活動スケジュールの発表だったのだが、その中の項目に、「違法ソフトの使用禁止」や「コンピュータルームでのゲームの禁止」などをもりこんで、大学側と「戦った」ところ、反発をする先生がいる一方、私の意見に賛成してくれる先生もいた。最後に、「この会議の資料は学長に無修正で提出します」と言ったら、多くの先生がビビッて、「それだけはやめてくれ」と泣きついてきたが、断固として拒否。。。(先生がゲームしている事実は学長は知らない為)。ちょっとハードにはじめすぎたかな?とも思うが、ある程度人間関係が出来上がってしまってからでは言いにくいこともあると思うので、この段階で言いたいことを言っておいてよかったのだと、今では思う。

私が出来るのは、あくまで客観的な視点から見た提案だけである。これを実行するかしないかは、大学側の判断で決めることであり、いざ実行するとなれば、その為にヘルプしますよ、というのが私の姿勢だ。私は決定者ではないので。

中間テスト

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今週は、大学が前期セメスターの中間テスト一色だった。

といっても、必死になって勉強している様子の学生は少なく、外で踊ってたり、カンティーンにたまってたりしていた。

そんな中で、フィリピン文化研究というコマのテストに参加することになった。「参加」というのは、この授業のテストは、フィリピンの国民的英雄であるホセ・リザールを題目にした演劇をせよ、というものだったのだ。なので、自分は審査員として参加して、評価をつけた。

といっても、全てタガログ語で行われる演劇である。評価項目には、Showmanship、Delivery、Sequence、Costumeという4つがあったのだが、どれもフィーリングで点数をつけた。(俺なんかの評価が学生の成績に影響すると思うと申し訳ないのだが。。。)

普段は授業でもコンピュータルームでも英語を使用する学生達だが、このときばかりは、「得意」のタガログ語でいきいきと役を演じていた気がする。