book: December 2003 Archives

UNIXとは何ですか?という問いに正確に回答をすることが出来る人間は何人いるだろうか。

UNIXという考え方―その設計思想と哲学
Mike Gancarz 芳尾 桂

オーム社 2001-02
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世の中にはUNIXに含まれる大量のツールについて解説した書籍は山ほどがあるが、そもそもUNIXとは何か?どのようにして生まれたのか?という辺りに照準を絞った本はなかなかない。

そういった意味でこの本は、「UNIXの哲学」を紐解くには最適な書籍だ。終盤は少々内容がくどくなってくる面も否めないが、UNIXの設計思想に触れるという意味では、なかなか面白い本である。

どんなに優れたソフトウェアやハードウェアも、結局は人間が作った創造物である。人間が作ったからには、その製作者の理念や思想が色濃く反映している。よく、コンピュータシステムは非人間的で冷たいイメージで扱われがちだが、それらを作ったのが生身の人間である以上、その成果物であるコンピュータシステムも極めて人間的な一面を帯びているのだ。

欺術

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結局会社休んでもうたんで、終日読書をしていた。

欺術(ぎじゅつ)―史上最強のハッカーが明かす禁断の技法
ケビン・ミトニック ウィリアム・サイモン

ソフトバンクパブリッシング 2003-06-21
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Kevin D. Mitnickの「欺術」を、ぼけーっとした頭で眺め読みしてたのだが、なるほどねぇーと思う部分が多々あった。この本の著者は、もともと有名なハッカーだった。うちの系列会社にもハッキングしたことがあるらしい。(なかなかやるねぇ。感心感心)

この本でたびたび出てくる「ソーシャルエンジニアリング」ということば。通常は「社会工学」という意味で使われるらしいのだが、この本では「平凡な善人のふりをして他人に接近し、その人を騙すテクニック」のことを言うのだそうだ。この本が示唆するところは、ハッキングされないための防御策は、技術的に完璧な防衛網を築くことではなく、社員のセキュリティに対する意識を向上させることの方が重要だということだ。

まぁ、至極当然のことだが、いくら難解な暗号化を施そうとも、それを解く鍵を人間がばらしてしまえばおしまいなのだ。セキュリティ向上の為に、やれパッチを当てろだ、ウィルスソフトを入れろだと騒ぐ前に、まずセキュリティとはなんぞや?ってことをきちんと教育しなさいっていうことが言いたいのだろう。

今の職場は、Ernest Hemingwayの「老人と海」状態である。

老人と海
ヘミングウェイ

新潮社 1966-06
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来る日も来る日も漁に出かけているのだが一匹も魚が獲れない老人と、来る日も来る日も膨大な量の仕事を捌いているのに、全くサービスインへの展望が開けない自分とは、シュチュエーションこそ違えど、置かれている状況に大差はないだろう。

毎日、ふと気がついたら終電の時間になっている。本当に一日があっという間だ。ふと先週は何をしていただろう?って考えてみても、すぐには出てこない。取り合えずほとんどの時間を仕事に費やしていたのは間違いないが、こなした仕事の内容など、瞬時には思い出せない。

忙しい日々が続くと、全てが悪循環になってしまう気がする。友達と遊ぶ時間も減るので、人間関係が疎遠になってしまいがちだし、趣味に費やす時間もないので、かるーくストレスがたまる。新しい技術や知識を得る余裕も無いので、仕事のステップアップも図れない。

なんだか沈みがちなことばかり書いているが、この状況が永遠に続くわけでもないんで、もうちょっとの間は辛抱してがんばろうと思う。体力とテンションが続く限りは・・・。