停電の夜に
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インド系アメリカ人二世(両親はカルカッタ出身のベンガル人)のジュンパ・ラヒリによる短編集。この作品は、2000年度のピュリツァー賞やニューヨーカー新人賞など、多くの賞を受賞している。
すべての短編集が激おもしろいのだが、中でも、毎夜1時間の停電の夜にロウソクの灯りのもとで隠し事を打ち明けあう若夫婦の話し「停電の夜に」と、観光で訪れたインドで、なぜか夫への内緒事をタクシー運転手に打ち明ける「病気の通訳」は特に面白い。
基本的に、主人公たちはアメリカなどの海外に住むインド人。文化や民族の壁といったマクロな問題から、家庭や恋愛におけるミクロの問題までを非常にうまく表現しており、1ページ読んだだけで彼女の世界に引きずり込まれてしまう。
詳細な心情描写やきめ細かく丁寧な文章で、淡々と日常を描いていくというスタイルなのだが、特に不自然な大事件も起こらず、民族間の諸問題を取り沙汰して無理に物語に起伏をつけようとする気配もない。そして、自然体の平穏な生活の中に潜む僅かな心のすれ違いを的確に描きだすことで、現代人が抱える心の病を暴露していく。
読後は嬉しくもあり悲しくもある、という複雑な感情に押しやられる。過ぎ去った日々に対しては、いくら寛恕を請うたとしても時は戻らないという無常な現実を受け入れることの必要性を、ひしひしを感じさせられる一冊だ。
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さっそくAmazonで注文しちゃいました。
でも内容から推察して、原文がいいかなぁと、洋書にしてみました。
これ文庫だよね。読んでみます。
>さなさん
こんにちは。うん、原文のほうが面白いかも。俺は手元に和書しかなかったので。。それでも面白かったけどね。
>シゲさん
こんにちは。上海でも手に入るといいですねー。オススメです!
私もこれ、読みました。
なんだろね、行間もあるのかね、よいテンポ。
淡々としていて、とても好きな本です。
こうやって、日本語で、解明してもらうとまた違う雰囲気で私に届くよ。
AYAKOさん、こんにちは。
> なんだろね、行間もあるのかね、よいテンポ。
あー、確かに行間広めだね。けど、あの行間とテンポもこの作品の重要な構成要素だね。