網絡同居(ネット同棲)

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中国ではネット同棲が流行っているらしい。

網絡同居(ネット同棲)とは、インターネット上に用意された仮想の居住空間にて繰り広げられる男女の恋愛ゲームだ。現在35万人以上のユーザ数を抱えており、今もうなぎのぼりに増えているとのこと。この仮想空間で行われる擬似恋愛がきっかけで、実際に結婚に至ったカップルも存在するという。

リアル空間とバーチャル空間での二重人格化がもたらす諸問題については、各方面で物議を醸しているが、近年はインターネット上で提供されるサービスがよりリアル社会に近づいてきたため、新たな問題も発生してきている。

つまり、掲示板やチャットなどのテキストベースのコミュニケーションツールしか存在しなかった時代では、リアルな自分とバーチャルな自分をしっかりと区別することが比較的容易だった。しかし、リアル社会で満たされない欲望を汲み取る形で「擬似恋愛」「擬似同棲」のような極めて人間の精神世界と結びつきが強い分野にまでネットサービスの裾野が広がってきた昨今では、昔のようにリアルな自分とバーチャルな自分を切り離すことが極めて難しくなってきた。

中国でこの手のサイトがブレイクしてきた背景には、一人っ子政策の影響で社交性を失った若者たちが、リアルな社会での人間交渉を避けているからだという指摘もある。しかしこれが事実だとすれば、少子化が進む日本においても、今後同様の問題が浮き彫りになってくるのかもしれない(というかなりつつある)。

今後、「ネット上での付き合いは浮気に当たるのか?」とか、「ネット同棲を長年続けてきたカップルには、民法上の内縁関係が成立するのか?」なんて冗談みたいな話しが現実味を帯びてくるのだろう。そして、そんな時代がきたらきたで、その周辺ビジネスに将来性を感じて色々と金儲けを企む輩がでてくるのは間違いない。

インターネット技術を利用したアイディアでひとやま当てようとするのは勝手だが、人間の深層心理をたくみに利用するビジネスを始めるにあたっては、社会・文化・慣習への影響も少しは考えて、もっと大きな視点での将来像を描く必要があるのではないだろうか?

恋愛に悩める若者をネットの力で救い出すと言えば聞こえはいいが、おためごかしな親切だったという結末にならないように、あらゆるセーフティネットの整備も同時に進める必要があろう。

中国で流行するネット同棲--出会い系サイトを越えた「おとなのゲーム」 - CNET Japan
http://japan.cnet.com/column/china/story/0,2000054777,20093027,00.htm

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