論理サバイバル

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世のパラドクスを集めまくった一冊だ。

blog-photo-20050814.jpg論理サバイバル―議論力を鍛える108問
三浦 俊彦

二見書房 2003-05
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昔から、「論理的・・・」とか「論理力を・・・」という本が好きでよく読んでいるのだが、この本もその一環。これ系の本を読むと、屁理屈に拍車がかかるのだが、好きなのでしょうがない。

この本で私が一番納得したのが、他人との雑談でよくあがる「宇宙論」についての記述。私は幽霊や心霊現象は全く信じないのだが、宇宙のどこかに地球と同じような生命体がある可能性は否定しないようにしている。その理由は、この無限大に広がる宇宙には、地球と同じような星が存在する確立は高いのでは?という推測によるものだ。

しかし本書では、今まさに私が上述した命題の非論理性を、カール・セーガンの持論を題材に指摘している。カール・セーガンの持論とは以下の通り。

私たちの惑星・地球には、私たちのような知的生命が生まれている。地球がたまたま特別な惑星ということはないだろう。つまり確率的にいって、この宇宙には知的生命はたくさん生まれているに違いない。
この命題を、本書では以下のように否定している。
知的生命が生まれる確立が高く、宇宙に知的生命はたくさん生まれている場合(シナリオ1)と、知的生命が生まれる確立が低く、宇宙に知的生命は1ヶ所にしか生まれていない場合(シナリオ2)とを比較してみよう。どちらのシナリオにおいても、「私たち」の惑星に知的生命が生まれているという事実は確立1で成り立っていなければならない。そうでないと、このような命題を考える主体がいないということになるだろう。地球に知的生命がいるという事実は、したがって、知的生命の発生のしやすさについては何の証拠にもなっていない。
おっしゃる通りです。地球という星で生命体が存在するという事実からは、「宇宙のどこかには、きっと他にも生命体があるはずだ」ということの高確率性を証明することは出来ないのだ。

本書では他にも、2車線の道路で自分の走っている道だけが遅く感じるというパラドクスや輪廻転生のパラドクスについて、極めて論理的に解説している。内容的にはとても面白いのだが、タイトルの「論理力を鍛える・・・」というよりも、哲学の入門書として読んだほうがとっつきやすいような気もする。

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