フィリピン流儀

| | Comments (7) | TrackBacks (0)

最近、夜な夜な近所のオヤジ達と呑む酒が非常にうまく感じる。

なぜだろうかと色々考えてみた結果、日本とは根本的に違う人付き合いの文化が、フィリピンには根付いているからだという結論に達した。

それはとても日本では受け入れられない類のやり方であり、当然日本人である自分も最初はとまどいまくりの日々だった。

フィリピン風の飲み会の流儀としては、

  • グラスを二つ用意して、一つのグラスにエンペラドール(ブランデー)、そしてもう一つのグラスには水を入れて、クイっと交互に飲み干す
  • 飲み終わったら、隣の人にグラスをパスする
  • 食べカスやゴミは地面に捨てまくる
  • 飲み終わる頃に、みんなご飯やパンシットをたんまり食べる(しかも飲み会が開かれている人の家に勝手に上がって、食えるものは全て食い尽くす勢いで)
  • 誰か新しい参加者が来たり、また先に帰ったりするときにはハグしながら握手する
  • 基本的に誰でも参加OK
  • 人のタバコであろうと気にせずにバカバカ吸う
  • 小便は基本的にその辺でやる。最近は、俺んちの裏の壁がよく使われる・・・。
  • 飲みながらした約束は、完全に忘れ去られる
などなどである。

最初は、このフィリピン風の「流儀」が簡単には受け入れられなくてとまどったものである。「グラス回し飲みかよー、腸チフスになったらどうしよう・・・」とか、「人のタバコ勝手に吸うなよー」とか、「ゴミはちゃんとゴミ箱に捨てろよー」とか、「こんなに人の名前覚えられねぇーつーの」とか、「よく人んちの飯を遠慮無しに食いまくれるなー・・・」とか、いちいち心の中で突っ込みを入れていた。

しかしだ。最近では、自分の挙動が完全にフィリピン化しているではないか。誰のものでも関係なく飲み・食い・吸い、腹が減ったら勝手に家に上がりこんで、食えそうなものを物色するし、ナッツの食いカスとかをバンバン地面に捨てまくり。挙句の果てには、自分の家の壁に向かって立ち小便ときた。

「あー、麻痺してる」と思うのだが、なぜだか彼等と飲むのが非常に心地よい。変な気を使わなくてもいいし、何でも本音で喋るし、ジョーク満載だし、けど時にはまじめな話もするし。特に、自分が飲み会の輪に入っていく時に、みんなが立ち上がってハグしてくれるのがイイ。「歓迎されてるー!」という気分になるのだ。これはもちろん俺だけでなく、誰が来てもそうだ。自分も、誰か新しい来客が来たら、知ってる人でも始めての人でも関係なく笑顔で挨拶。そして5分後には飲み友達になってるのだ。

また、昨日なんかは、みんなが飲んでる輪の端っこで、若い女の子が失恋したらしくて泣いていた。そんな時もこっちのオヤジ連中は、とっかえひっかえ女の子に声をかけまくる。あるオヤジは真剣に女の子の話に耳を傾けてやるし、またあるオヤジはジョークを連発してなんとか笑わせようと試みる、またあるオヤジはお節介にも、独身の若い男を連れてきて、「こいつと付き合え」と強制的に見合いをさせたりするのだ。そんなこんなしているうちに、いつしか女の子も笑顔を取り戻していくのだ。そんな様子を見ていると、フィリピンのオヤジ達は、腹は出てるけどカッチョイイなーと思う。

日本の居酒屋が恋しいと思うこともたまにあるが、今はこのフィリピンのハチャメチャ飲み会にぞっこんだ。飲みすぎないようにしようとは思っているが、夕方になると「飲むぞー」と声がかかるのでどうしようもない。生来誘いを断れない(断らない?)性格なのでね。ボランティアしに行って、飲んでるだけかよ!という突っ込みをされるのは重々承知だが、相互理解を深めないことには次のステップには進めないじゃないか(言い訳?)

Categories

0 TrackBacks

Listed below are links to blogs that reference this entry: フィリピン流儀.

TrackBack URL for this entry: http://www.proustcafe.com/mt-tb.cgi/424

7 Comments

(^_^)(^_^)(^_^)(^_^)( ^ _ ^ )
楽しそうですね。
あなたはまだ若いから多少の飲みすぎは大丈夫でしょう。
僕も今年は渡比するかも知れません。

otarako said:

こんばんは
すごく楽しそう。心地よさそうです。
気兼ねしなくていいってすごくストレスを感じなさそうです。
私も心の垣根を取り除いてみょうかな。

Proust said:

>こき麻呂さん

こんにちは。

>まだ若いから多少の飲みすぎは大丈夫でしょう

ですよね!恐れて手を出さないよりも、痛い目にあってでも挑戦することに意義がある気がします。もちろん危険なことは避けるようにしてますが・・。

渡比されるとのこと、こき麻呂さんも思う存分フィリピンを楽しんで下さいね!

>otarakoさん

こんにちは。

>気兼ねしなくていいってすごくストレスを感じなさそうです。

確かに気兼ね無しってのは、すごくやりやすいです。昨日も、箸の使い方を練習したいっていうから、うちにあった箸を3セット持って行って指導してたんですけど、「家で特訓するから貸してくれ」と、全部持って帰られました。確実に戻ってこないことは分かってるんですが、彼等に悪気は無いし、まぁいいやって感じです。

最近は、そんなことでは目くじら立てなくなった自分の成長ぶりに自己満足してます。俺も人のサンダル勝手に履いて帰るし(笑

みっち said:

おもしろい記事だったー。すごいよくわかる。ただそちらさんほど飲めないけどね。だんだん日本でいう「常識」が無くなって行くのも怖いけど、そんな自分がうれしかったりもするよね。人間って本当、、みんなあったかいんだよね。お互いに存在自体が普通に、楽しくて愛しいんだよね。それぞれに事情があって、それぞれに色んな計算もあるけど、とりあえずそれは、棚の上に置いといて、丸裸で人の胸に飛び込んでいける。なんて人間って心地いいんだろう。。proustさんのはちゃめちゃな素晴らしい毎日、おおいに楽しんでください。読んでてこっちもうれしくなりました。from malaysia

Proust said:

みっちさん、こんにちは。

確かに、日本に帰ったらしばらく馴染めないような気がしてきました(^^;
みっちのマレーシアでの活動も充実しているようで何よりです。マレーシアとフィリピンはお隣同士の国なのに、文化も宗教も風習も全く違うんだろうなー。けど、アジア人独特の熱気と明るさはきっと共通だよね。これからも、こっちの人々と一緒に楽しみながら、苦しみながらの生活を楽しもうと思いまーす!

Batal29 said:

はじめまして!Batal29 と言います。いつも楽しく拝見させていただいております。私の妻はフィリピン人なので、妻の実家へ行った時は、いつもあなたと同じ体験をしています。最初はなれずに大変でした。お客さんなのに、全部俺がセッテイングするのかよーと、いう感じでした。たまにしか行かないので、慣れるのに2~3回は違和感を憶えました。
でも今は、まぁ!いいか!っていう感じです。朝から飲み始めて、入れ替わり立ち替わりで、夜まで飲んでいます。私などはもう歳なので、適当にお茶を濁して逃げるのですが、義兄などは一日付き合って飲んでいます。
ビールから始まって、ラム酒を飲んで、滞在中飲んでいます。
慣れると、こんなモノかって、なってしますので不思議です。

Proust said:

Batal29さん、はじめまして。

ラム酒といえば、タンドゥアイですか?ココナッツの地酒もおいしいですよねー!
Batal29さんは、家族の一員としてフィリピンの方々と接しておられるようなので、
私なんかよりももっともっと濃い体験が出来るんでしょうね!すばらしい!

私も最近フィリピン流儀に慣れ過ぎている感がありますが、帰国後のことは取り合えず
置いておいて、今はどっぷりとフィリピンに浸かってみようかと思っています。

Leave a comment

About this Entry

This page contains a single entry by proust published on February 16, 2005 7:34 PM.

マニラで爆弾テロ発生 was the previous entry in this blog.

仕事中にビリヤードをする人々 is the next entry in this blog.

Find recent content on the main index or look in the archives to find all content.

Powered by Movable Type 4.0